アイスキャンデーの鈴木商店

東灘区の田中町の交差点角に昔ながらのアイスキャンデーを製造販売している鈴木商店がある。地図を見ると、先日行った甲南町の「丸福食堂」のちょっと先である。
どの経路が近いかと考えたが、勝手がわかったＪＲ住吉駅を起点に訪ねることにした。
今日１９日は暑いので、アイスキャンデーの店に行くのは願ったり叶ったりである。

国道二号線沿いに丸福食堂を右に見ながら１０分くらい歩いただろうか、洋食のキッチン「くれよん」に出会った。なかなか良い店のようであるが、今日はパス。

もう少し歩くと田中町の交差点に到着。ふと左横を見ると「鈴木商店」があった。
暑い日だからか分らないが続々とお客さんが来る。しかも子供からお年寄りまで年齢層の幅が広い。
ベンチが２つあったので、買ってすぐ食べる人用なのだろう。お客さんの殆んどは持ち帰りの様子だった。

事情を伝えて店の中に入れていただいた。あり難い。

店主の鈴木静子さんにお聞きしたところ、昭和22年5月3日にご主人が創業したとのこと。鈴木さんは昭和30年から店を手伝い始めたという。
震災では店内はむちゃくちゃになったが、幸いなことに建物と道具は残った。アイスキャンデーを製造するタンクも無事だった。今もそのタンクを大事に使い、キャンデーの材料を一つ一つ容器に入れて手作業で造る。このため一日に1000個造るのがやっとだ言う。

今時、このような超アナログな製法でアイスキャンデーを造っているのは鈴木商店以外にはないのかも知れない。
店主の鈴木さんから出来たてのミルク金時をご馳走になったがミルキーな味がした。どうやら牛乳を使っているからだそうだ。
昔なつかしい味を慕って、近所だけでなく遠くからも三代に渡って買いに来られるお客さんも少なくないとお聞きした。

販売しているアイスキャンデー類は次の通りである。