47都道府県の純喫茶 愛すべき110軒の記録と記憶


山之内遼さんの「47都道府県の純喫茶」を図書館で借りて読み終えました。
著者は10代のころに純喫茶の世界に目覚め、4000軒以上の店を訪れたといいます。
その中から選んだ110軒が掲載されています。
丁寧な取材で店や店主の歴史にフォーカスし、コピーライターで培った魅力的な文章で綴っています。
読んで思うのは歴史のある店が多く、それ故にマスターまたはマダムが亡くなり、お一人で後を守っておられるケースが実に多いということです。
全国の店を訪れるのは無理としても近くの、まだ行ったことがない店にも早いとこ足を運んでおきたい気がします。
現存する邪宗門のすべてが掲載されており、これは特筆ものです。
兵庫県については喫茶エデンとマルオー及び姫路のタカタが掲載になっております。
著者にとって最初で最後の著作になってしまったことが残念です。
もっと活躍をして純喫茶の記録と記憶を残して欲しかったです。
出版されたころ、喫茶エデンのマスターから取材で訪れた山之内さんの写真を見せていただいたことがあります。
好青年という印象の方でした。
まだ残っているブログ「純喫茶保存協会」は→こちら


荻窪邪宗門(左)

↑喫茶エデン