阪急芦屋川駅前「三栄食堂」

神戸がハイカラと形容されるなら、芦屋はマダムかお嬢さんが似合う街と勝手に決めてしまいそうなところがある。

そんなイメージをマスコミが作り上げてしまった芦屋にも中学生や高校生に親しまれている食堂がある。






阪急芦屋川が最寄駅であるが、例に寄って阪神芦屋駅前から芦屋川に沿って北上します。JRの線路を見下ろしながら更に北に進みます。


 

十数分歩いたでしょうか、阪急芦屋川駅の高架が見えます。


 



駅の北側に出ると高架下に並ぶ商店街(サンモール商店街というらしい)が見えます。
商店街に沿って西に歩いて行くと右の路地に三栄食堂はありました。
 


こぢんまりした佇まい。
いい風情の暖簾。






後で聞いたところによると、創業して60年くらいになり、現在は二代目のご主人が腕を振るっておられます。


 

洋食を基本としたメニューです。
例えば
ビーフカツ定食
トンカツ定食
チキンカツ定食
ハンバーグ定食
海老クリームコロッケ定食
など。
他にオムライスや丼物など豊富です。


 

 

学生さんに愛用されている店だけに店主の心のこもった貼り紙があります。
 



どの定食も美味しそうで迷ってしまいます。
迷っている間にも続々と一般のお客さんに混じって、高校生風のお客さんが来られます。





 
決まりましたら言ってくださいねと、ハイカラな感じの素的な女将さん。
髪をセットして間がないのか、常連さんにひやかされていました。

場所柄、
奮発して890円のハンバーグ定食
にしました(笑)。
ハンバーグ、ご飯、味噌汁、小鉢、生たまご、香の物とボリューム感に圧倒されます。
さすがは若い中・高校生に贔屓にされているだけのことはあります。








ハンバーグはデミグラスソースがたっぷりかかり美味しい。
ご飯も多め、味噌汁には具がたっぷり。
おなかいっぱいになりました。

若いお客さんとおかみさんの話をそれとなく聞いていると、近く受験する大学入試のことのようだった。おかみさんが自分ちのことのように話を聞いてやっているのが印象的だった。普段から恋の悩みや人生の悩みを聞いてやっているのかも知れません。
昔は、近所の子供と近所の大人の関係があって健全なコミュニティが出来ていた。
そんな光景がまだ残っていたのが嬉しい。
こういう店はまだまだ頑張って残って欲しい。

この店で世話になった高校生が、大人になって芦屋に戻ってきた時に、子供を連れて、ふとこの店に立ち寄る姿があるように思えます。

わたしも正直また来たいと思っています。