一枚の写真があります。
↑1995年2月6日(月)付の地元新聞記事
阪神淡路大震災時に、がれきの中で営業を再開した喫茶店のことを報じる地元新聞の記事の写真が頭から離れませんでした。
5,6年前、いや7,8年前かも知れませんが板宿から新長田に行く途中で、須磨区太田町あたりという情報だけで探したことがあります。
その時は残念ながら見つけることはできませんでした。
その後、地元新聞の記事や現代ビジネスWEB版の「ふたつの震災」阪神・淡路の20年から(松本創・西岡研介著)などで再建を知ることとなります。
↑現代ビジネスWEB版の記事(いまは会員限定→こちら)
やっともう一度探してみようと言う気になりお盆休み後に訪ねることにしました。
事前に電話で営業日を尋ね、そして迷子にならないように今度は地図をプリントして行きました。
店があった一帯は震災後の火事で焼け野原になったと聞きました。
真新しい家が立ち並ぶ風景は、以前、西代から新長田方面に歩いていったときのものと重なります。
目の前に記事の写真で見た喫茶店が確かにあります。
いまどき珍しい公衆電話もあります。
入り口のドアを開いて中に入ります。
↑震災時の記憶を留める写真があります。
店主の岡本さんにお盆休み前に電話した者であることを告げると「いつ来られるかと思っていました」と待っていてくださった様子でした。
クリームソーダを注文しましたが綺麗な色ですね。
横の新聞記事は筆者がコピーして持参したものです。
↑クリームソーダを拡大
↑東京土産の銀座餅を出してくださいました。お礼に拙書「神戸懐かしの純喫茶」をお渡ししました。
震災時のことなどお話させていただき、なんだか肩の荷が下りた感じになっています。
店は今年の7月25日で30年目に入ったそうです。
「まだまだ30年」と岡本さんは仰ってましたが、町の喫茶店として続いて欲しいと思います。
また寄せていただきます。
喫茶&軽食 リバティルーム カーナ
所在地:神戸市須磨区寺田町1丁目2-1
電話:078-732-4154
営業時間:7:30〜18:00
定休日:第四日曜日