純ロシア料理「神戸バラライカ」

5月2日の日記で紹介したロシア料理のバラライカに再び行く事ができた。
お昼時間はとっくに過ぎていたので、客は筆者のみ。






バラライカは昭和26年に創業した、日本で最も古いロシア料理の名店である。
今年で55年になり現在は3代目の田部洋一さんがオーナー兼シェフとして腕を揮う。
かつて北長狭のカルメンの近くに店があった。
阪神淡路大震災のため北野の現在地に引っ越し、営業を再開したのは平成7年7月のことであった。



筆者がロシアに興味を持ったのは作家の五木寛之氏の「モスクワ愚連隊」に出会ってからのことのように記憶する。
民芸品が適度に置かれた店内は以前に訪問した時と、何ら変わってはいなかった。
耳に心地よいバックグランドミュージックが流れる。時にはロシア民謡も。





店名のバラライカはロシア楽器の名前が由来である。
店内の一角にさりげなく置いてあった。



ロシアと言えばもうひとつ、「マトリョーシカ」という人形がある。





マトリョーシカ」であるが、中を開けると次から次へと出てくる入れ子式の人形で、その名は、ロシア女性の名でマトローナの愛称である。





バラライカの味のルーツは、今もロシア人が多く住む中国の北方ハルビンとのこと。
ロシア料理と言えばボルシチピロシキを一番に思い出します。
そこでボルシセットをお願いした。
ボルシチと表記されることが多いが、発音はボルシの方が近いとのこと。
牛骨スープの中に牛肉とジャガイモ、ビーツなどの野菜を入れて煮込む。
ジャガイモ、肉ともに大きく、これがロシアの家庭料理の特徴だそうです。
サワークリームが使ってあり、これで酸味が抑えられ飽きがこないとか。
一方、ピロシキは市販物に比べて大きい。パンの生地は牛乳、玉子、油だけで作るため、舌触りがよく、ふんわりしている。
とにかく量があってお腹いっぱいになってしまいました。
食後のコーヒー(または紅茶)が付いて1260円。
伝統を守って変わらぬ味、
美味しかったです。
ごちそうさまです。

遠くの友達、知人が神戸に来られたら、ぜひ案内して欲しい店です。