国内唯一のガリ版印刷の灯が消える


国内唯一のガリ版専門印刷所と知られる「アンドートーシャ」を経営していた安藤信義さんが12日の朝、亡くなった。

昭和35(1960)年にガリ版印刷業を始め、ガリ版文化を21世紀にも伝えたいと平和や反戦を題材にした文集などを手がけた。

ガリ版50周年記念の文集三部作は未完のままだが、関係者は発行していくという。

5,6年前、安藤さんに名刺を作っていただいた。

ワープロの時代、費用も普通の印刷と同じくらい掛かります。またあり合わせの用紙になりますがいいですか」と電話越しに実直な人柄が伝わってきた。

その名刺の残りが安藤さん自筆の手紙と共に手元にある。大事に取っておきたい。
ご冥福をお祈り致します。