大八食堂



 
ここは神戸新開地にほど近い大開通あたり。
 





 
こういう場所に神社があることに気がつかなかった。
 
厳島神社である。
 
この近くに大八食堂はある。
 





 
古びてはいるがハイカラな半円形の暖簾が往時の賑やかさを物語る。
 
店主がこの地に店を持って35年、
 
阪神淡路大震災で被災したため店に被害は少なくはない。
 
修理しつつ今日まで営業を続けてきた。
 
 





 
巻きすしを注文すると、作りおきではなく玉子を焼いて入れてくれた。
 
いい海苔を使っており、すごく美味しい。味噌汁の豆腐もたっぷりだ。
 
店主の愛情がこもっている。
 





 

連れのにぎり寿しのネタも新鮮だ。
 
普通のことを当たり前に、まじめにやってきた店である。
 
使う材料も吟味していいもの、例えば米はこしひかりを使う。
 
ご主人に気を使っていることはと聞けば
 
「変わらぬ味を守るのに苦心しています」
 
との老舗の言葉が返ってきました。
 
どの店にも共通するが、震災をさかいにして客足も減ったのが寂しい。
 
三宮や元町の店のような洗練さはなく、無骨だが新開地・湊川には良い店がまだまだ頑張っている。
 
巻きすし500円、にぎり950円。
 
みなさんも機会あれば、この巻き寿しを是非味わって欲しい。
 
大八食堂の場所は「このあたり」である。