切り絵作家・成田一徹さんのこと


その日(10月8日)の朝もいつものように、もう一人の友人と元気にメール交換をしたばかりでした。
成田一徹さんの身の回りにただ事ではないことが起こったと知ったのは翌9日の昼ごろのことでした。
遠く離れた東京の病院に成田さんはいる。自分にできることは祈り。
千羽鶴を折って祈ってくれる仲間、そういう願いは届くこともなく14日の日曜日の朝、
成田さんは旅立たれました。
あれから一週間が過ぎました。
脳裏に去来するのは一緒に行ったバーや酒場のこと、成田さんの作品展や打ち上げ、お互いの出版記念会のこと、ご家族のこと。
成田さんやもう一人の友人がいたからこそ出版を続けてこられました。
成田さんのことを語るにはまだ早すぎますし、それなりに時間が必要です。
いまは「ありがとう成田さん」としか言葉が見つかりません。
時期が来れば時間をかけて一緒に巡った酒場をはじめ、思い出の場所を再訪して偲びたいと思います。
ご冥福をお祈りします。