７年前に発行された単行本「ｔｏ ｔｈｅ Ｂａｒ―日本のＢＡＲ６４選」（成星出版）が手に入らなくなっていた。
７年という歳月の変化は大きく、閉店した店、移転した店、代替わりした店ありである。
新たな店を１０店加えて装いも新たに朝日文庫版として2006年1月に登場しました。
早速、「ここ」で手に入れました。
成田一徹さんの切り絵が見事なのは勿論として、名物バーテンダー諸氏の人物像が愛情ある文で描写されている。
バーに縁があっても無くても購入をオススメしたい。
文庫本のあとがきによると、単行本「ｔｏ ｔｈｅ Ｂａｒ」の出版社が倒産し、著者が１０００冊近くをを買い取り、個展で並べたという。
フトコロと骨身を削って作り上げた本が、裁断されて紙くずになったり、古本屋で二束三文で売られる姿を見たくなかったとの著者の思いには胸を打たれる。
文庫本とは言え、その蘇えった「ｔｏ ｔｈｅ Ｂａｒ」が目の前にある。
不思議なもので、この本を水先案内人として、神戸のグッドバー巡りをしたくなってきた。
その前にいい本に出会えて、
今夜は、乾杯！！
