神戸御影郷「櫻正宗」

取材を兼ねて、神戸東灘区にある「櫻正宗」に行ってきました。
この蔵には筆者の教え子が杜氏を目指して頑張っているので、その姿を確かめたいとの思いもありました。
蔵元見学に当たっては、友人である「濱田屋」の若主人の濱田さんに櫻正宗さんをご紹介いただき実現したものです。この場でお礼申し上げます。


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櫻正宗の古い由緒ある蔵は震災で潰れ、近代的な蔵に変貌しています。
ちょっと入りにくい重々しい気がしないでもありません。

ところが、原田本部長と原田マネージャーにお会いして、その危惧は一掃されました。
最初にプロモーションビデオを見せていただきました。
400年の伝統を誇る酒蔵らしい重厚な、しかし心に残るビデオでした。
ついで、醸造を担っている技術スタッフの才村課長に工程現場へ案内していただき懇切丁寧な説明賜りました。
途中から教え子の「次代を担う田村君」も加えていただくという配慮に深く感謝します。


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見学の終りに、試飲をさせていただきました。蔵で出来たての酒を飲むのは格別です。
珍しいところでは、「のんたろう」という銘柄のアルコール25度の酒です。
ほとんど洋酒感覚の日本酒です。ストレートやロックが似合うでしょう。



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櫻正宗の挑戦は続きます。
日本酒は男性だけのものではありません。「RED SWEET」というアルコード度控えめの酒はワイン感覚で女性にはうってつけ。
しかもラベルのセンスが抜群。
「さくら」の文字が素敵な女性の絵文字になっています。
後、蘇百年という秘蔵の酒も味わうことができました。

原田本部長は言います。
「1本1本丁寧に醸しつづけます。それが、結局はお客様の信頼につながります。」
400年の伝統があって初めて言える言葉です。
櫻正宗ある限り、日本酒は大丈夫と思う重い言葉と感じました。




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蔵見学の後、併設されている「櫻宴」に寄りました。
櫻正宗の酒とカニ料理などを味わうことができます。
また櫻正宗の歴史的な物品の展示を見ることもできます。


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このような美人画は、普段なかなかお目にかかれません。
いやあ、この櫻宴で飲み食いすると美味しいでしょう。


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帰りにはお土産まで頂戴して恐縮です。
これがなんと「吟醸原酒」なんです。
すこしずつ味わせていただきます。
本日は、ほんとうにありがとうございました。