新神戸の残り香の中の須磨離宮公園


先日のインチキ撮影会。
筆者にとってはもうひとつ確認したいことがありました。
 

 
昨年、おしくも急逝された切り絵作家・成田一徹さんが「新神戸の残り香」の第28回目で取り上げていたのが離宮公園なのです。
ここは宮様が登った馬車道だったのです。
成田さんの文の一部を掲載します。

馬車道が想像をかきたてる。
亀甲形の石積みに導かれるようにように延びるS字形のスロープ。
宮様を乗せた馬車は、玉砂利を踏む轍の音を響かせながら、宮殿へと続くこの道を登ったものだった。

成田さんは切り絵に添える文に腐心したと聞いています。
早世した無二の切り絵作家を失ったわが町神戸の損失は計り知れません。
そんなことをこの公園に足を運んで思いました。
新神戸の残り香」は来月出版されます。