神戸市兵庫区「ナツメロ喫茶・二人は若い」

JR兵庫駅前から二国沿いにしばらく歩くと「ナツメロ喫茶・二人は若い」がある。






店主の尾形成雄さんが長年勤めた自動車会社を定年退職後の平成3年に開いた店である。
今年で15年になる。






店の前にはナツメロの曲にちなんだ「あなぁーた、なぁんだ池」を設け金魚が涼しげに泳いでいたりする。
ご主人はユーモアに長けた人とみた。







一歩店内に足を踏み入れると、そこは昭和レトロの世界が広がる。
尾形さんがサラリーマン時代に収集したというレコード関係のポスターや調度品が所狭しと置かれている。
聞けば趣味で作曲・作詞も手がけると言う。






店を開いて以来、年に4回程度「ナツメロを聴く会」を主宰しており、近畿一円から人が集まると言います。
阪神淡路大震災前日の平成7年1月16日にの日曜日には第22回目の例会を開いた。
そして翌日の大震災である。






震災では建物は残ったものの天井からシャンデリアが落ちて壊れたそうである。
写真の蓄音機にもヒビがはいり、現在は飾り物として置いてあるとのこと。
希望があればお客さんの好きな新曲のレコードをかけてくれます。
新曲と言っても、二十数年も過去の曲ではあります。
誕生年を言えば、お客さんが青春時代をすごしたころの名曲が店内に響き渡ります。
私もリクエストいたしましたら「いつでも夢を」なんて新曲が、わかる人にはわかりますね(笑)






モーニングセット380円も食べ尽くした処、「焼酎の水割り」でも飲みますかと店主の尾形さんのこころ使い。
ありがたく頂戴しました。
幼い頃、稲荷神社のあたりに住まいがあったとかで、その界隈や新開地について楽しくお話させていただきました。
尾形さんは、被災体験を歌にして曲をつけ復興への願いをこめた「震災を乗り越えて」をつくりカセットテープにして販売もしています。
悲しみよりも立ち直る元気な姿を描きたかったとのこと。

あなたの青春がよみがえる
 なつめろ喫茶「二人は若い」
  ぜひ寄っていただきたいと思います。

「筆者注」
所在地:神戸市兵庫区松原通4−4−7
営業時間:7時から19時 日曜・祝日休み