ちくま文庫「立ち飲み屋」

セブンアンドワイに注文していた文庫本「立ち飲み屋」が届いたと言うので、セブンイレブンまで取りにいってきた。
大抵のWEB書店は1500円以上でないと配達料がかかる。
セブンアンドワイの場合は、値段にかかわらず無料で近くのセブンイレブンに届けてくれるので便利である。





早速読み始めたが、前書きに「まとめるにあたり、あらかじめ約束事を自然体で立ち飲みすること以外に取り決めがなかったため、執筆者の素描、活写内容に落差があること・・」と断り書きがしてある通りの思いを感じ始めている。
おそらくは東京かその近郊都市を活動の拠点にしている7人の執筆陣による「立ち飲み屋」本である。
東京の「立ち飲み屋」を東京人が取材しているためか、関西人の筆者から見れば、どうもしっくりこない描写である。一見で取材した様子で、店の良さや店主の人柄も伝わってこないような気がしないでもない。更に、あまり稼ぎがあるようには見えない客層だと揶揄するような表現が少なからずあり、関西の立ち呑みとは成り立ちが違うことがうかがえる。
この点、同じちくま文庫「下町酒場巡礼」は読み応えがあった名著である。

360ページのうち、まだ1/4ほど読んだだけなので、面白い部分もあるかも知れない。
また東京出張の際には、どんな立ち飲み屋があるかガイドの役割は十分果たすだろう。