神戸市も垂水区といえば・・・


神戸市も垂水区といえば、もと播磨国明石郡である。
そのせいかどうか、須磨の一の谷を西へいくと、空の色からして旧神戸市内と異なる。
また、垂水区へ行くと、本当に魚好きになる。

1971年度版「神戸味覚地図」の増田屋の項の書き出しである。
この記事は竹田洋太郎さん。(執筆陣には竹中郁さんも名を連ねる。)

更に氏は

内田百聞氏が随筆の中で、明石海峡から西の内海の魚は「味がなくてうまい」し、東京で食う魚は「味があってうまい」と書いておられた。神戸の有名なすし屋もそうだが、増田屋のすしは、味がなくてうまい、という言葉があてはまる。ハマチのようなものまで淡白な舌ざわりである。

と続ける。

当時の値段であるが、にぎり180円、上にぎり280円と厭世の感がある。
 

 
高級な店では味わえなさそうな「いわし」、「〆さば」などの一貫100円から「うに」、「あわび」でも360円である。

にぎり一人前より好きなものを少し握ってもらう。
先日食べたのにまた食いたくなる。