時間創造の達人(植村達男著、丸善発行)


最近一冊の本に出会いました。
植村達男著の「時間創造の達人」という新書です。
 

 
インターネットが普及して情報の洪水は留まるところを知りません。
このような時代にあって、ゴミのように溢れた情報の中から効率よく金(きん)を拾うにはどうすればいいのか?
情報管理の専門家である著者は、具体的な自身の体験談を紹介しながら、自分のやりたいことに専念する時間をより多く創出するための「情報の収集・整理・活用」を指南してくれます。
著者は神戸の中学、高校、大学で学び、神戸の街のあちらこちらが登場します。
 
著者は言います。
本と言うものは「面白く、スラスラ読めて、役に立つ」でなくてはならない。
さらに「人と人とのつながりの関係の中にこそ情報はある」と。
情報氾濫時代に生きるすべての人に有益なヒントが満載されております。
 
情報が得られる場所として、新刊書店に行く、古書店を巡る、喫茶店でくつろぐ、酒場は図書館?、ホテルで勉強会、駅と電車と情報と、銀行から得るもの、公共図書館の使い方などなど具体的に説明がなされています。
著者に言わせると酒場までもが情報収集の格好の場所となります。
名前だけは存じ上げている川柳作家がママをしているスナックが登場したかと思うと、筆者の飲み友達が紹介されていてびっくり仰天です。
 
出版されて15年ほど経過しますので新刊書店で見つけるのは至難の業。
アマゾンなどで買い求められて読まれることをオススメします。
 
著者は本書のほか、
「本のある風景」、「神戸の本棚」、「情報氾濫時代を生きる」、「コーヒーその知的香りのモザイク」などを出版されています。
いずれも良書です。