東京浅草・天藤@東京散歩


7年前に食通かつ旅先通信の達人であった友人に案内していただいたのが明治35年創業のこの天藤です。
友人は外国人向けの東京のガイドブックは充実してきたが食に関しては不十分だと常々言ってました。
彼はガイドブックには載らないで、夫婦二人でひっそりとやっている店に実にいい店があると言い天藤もそんな店の一つです。
そう教えてくれた友人も今はこの世にいません。
 

 

 
天麩羅の天藤は浅草に二軒あります。別の店の店名には浅草が付いて「浅草天藤」と言います。
ふたつは別の店ですのでお間違いなきようにお願いします。

11時に開店と聞いていましたので11時過ぎに店に急ぎました。
すでにカウンターにお客さんがお一人。
筆者が入ってから続々とお客さんが来られ狭い店は11時半には満席になりました。
ご主人の他にもう一人厨房に入っておられます。
あの日と同じようにビールと「こはだの酢漬け」で天麩羅が揚がるのを待ちます。
ご主人と友人のことを偲びます。
池波正太郎が贔屓にしていたことを思い出して聞いてみると間違いがありませんでした。
関西の天麩羅もいいのですが、胡麻油で揚げたこの色合いの天麩羅は東京に来たと感じさせます。
ボリュームたっぷりで旨い天麩羅です。
やはり日本酒が欲しいというわけで冷酒を追加です。
友人と来たときにはかき揚げをご飯に乗せて丼にしてもらったので、かき揚げのみ残しました。
ご主人に所望するも「やっていない」とつれない返事です。
やはり友人だからこそできた芸当です。失礼しました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 
この旅で4人の方を偲んだことになりますが
いつまでも忘れずにいることが故人に対する礼儀ではないかと思っています。

また上京の折には寄るつもりです。

「筆者注」
 友人が天藤を撮影したビデオがあります。ぜひご覧ください。
 「こちら」をクリック。
 筆者が案内されたときの記事は「こちら」