国登録有形文化財「旧又野良助邸」

神戸市垂水区には六角堂や旧グッデンハイム邸など著名な建築物が少なくない。
筆者がかつて勤務した会社の創業一族の武藤邸もある。




平成15年頃の写真

今日、ご紹介したいのは舞子にある旧又野良助邸である。
この建物は、神戸阪神間の和風住宅の典型と評価されており、国登録有形文化財のひとつでもある。

時々このブログにもコメントくださる「またの」さんはご子息に当たる。
神戸新聞の朝刊によれば、修復工事始が始まったとのことである。



昭和26年の写真

マスコミ等では、最終の所有者である木下氏にちなんで旧木下邸として報じられるようであるが、自宅用にと建築された最初の持ち主である又野良助氏に敬意を表するのが妥当に思うので、このブログの標題では旧又野良助邸とさせていただいた。
詳細は「新聞情報」を参照願うとしても、本来の建築主の名前は記憶に留めていただきたい




室内から庭園を望む

すばらしい庭園です。


表の立て看板

2009年春に修復を終えた後、茶道や生け花など文化活動を楽しめる施設として利用される予定とのこと。ぜひ見てみたいものである。
須磨区の旧室谷邸が取り壊しになることをを考えれば、文化的遺産を後世に伝える気風がない土地柄だけに、よかったというのが正直な気持ちである。

「筆者注」掲載の写真は「またの」氏のご好意で提供していただきました。ありがとうございます。