西元町「喫茶ニッポン」



 
元町商店街をどんどん西に歩く。
 
西元町の北の路地で気になる喫茶店に遭遇した。
 





 
切り絵作家・成田一徹さんの「神戸の残り香」に登場する
 
エーゲ画廊の真向かいだ。
 





 
茶店なのに「明石焼き」の幟が風になびく。
 
メニューを見れば刺身盛り合せ定食がなんと650円。
 
しかも、マグロ、ハマチ、たこ、甘エビ、ホタテの盛り合せ、但し仕入れによって異なる場合もある。
 
魅力的な価格だが、この価格でどんな刺身盛り合わせか心配も(笑)
 





 
店内は昭和レトロ満開だ。
 
お客さんだって昭和な人。
 





 
刺身盛り合わせを注文したら、ほどなく運ばれてきた。
 
うお!!すごいなあ。
 
刺身盛り合わせにご飯、味噌汁さらに一品とデザートが付く豪華版。
 





 
今日は鯛、マグロ、ハマチ、サーモンの盛りだった。
 
何でもご主人は明石方面からの通いで、明石の市場で仕入れてくる。このため、安く提供しているそうだ。ここニッポンでも見えないところで店の努力があることがわかる。

刺身は新鮮で大きい。実に美味しい。

ご飯や味噌汁もたっぷりで満腹。
 
ごちそうさまでした。





 
カツカレーも人気だ。これがワンコイン価格の500円とはびっくり。
 
なんと吃驚の多い店だこと。

ところで、喫茶ニッポンは喫茶ホワイトと同様にグループを形成していたことがあった。 
15店舗くらいあったが、現在はばらばらになり、「新開地」に1軒、大橋に1軒残るのみとなった。
 
ご主人の店は、もともとお母さんが始めたもので、もう45年くらいになる。
 
自動販売機の時代になり、缶コーヒーが台頭してきたため純喫茶だけでは営業が難しくなった。このため定食屋のようなことを始めたそうである。
 
「常連さんや近所で仕事をする人に支えられて今日までやって来られた。明石焼きをやっているので一見さんも来てくれます」
 
とはご主人の弁。
 
カラオケも可能で1曲200円、7曲なら割引で1000円となる。
 
頂戴した名刺には
 
「カラオケ喫茶
 
  落ち着いた雰囲気で・・・
 
   定食(魚・肉)、ビール・酒類
 
 喫茶ニッポン」
 

 
とある。
 
食事だけではなく、ご主人との会話やカラオケといろいろと楽しめる喫茶店だ。
 
また寄せていただきたいと思う。