神戸須磨「大彦食堂」

MSHIBATA2005-11-04

数年前に須磨駅前にレトロな食堂があったことを思い出して、須磨まで足を伸ばした。
はたして、その食堂は神戸市須磨区須磨浦通4丁目、すなわち駅前にあった。店名を「大彦食堂」と言う。
店構えを見て、正直入ろうか入るまいかと思ったが、入ってすぐに、その心配は消えた。




年配のご夫婦二人で、50年以上もの間、店を切り盛りしてきたそうである。
どうですか、このレトロな味わい。今までに訪問した食堂で一番の古さを感じる。
立ち呑み屋の「富貴直売所さとう」といい勝負である。
もともとは寿司や仕出しをやっていたとのことである。
阪急も阪神も乗り入れをしていない山陽電車だけの頃、JR須磨駅を下車した花見客で弁当が飛ぶように売れたという。それも昔、いまは家族ずれで来れる店ではないと謙遜なさった。
でも、写真撮影や話しには気軽に応じてくれた。。





ちょっと目を上に向ければ浮世絵が飾ってあり、なんともなまめかしい。



メニューは大衆食堂らしく、ガラスケースから何かおかずを一品、これに味噌汁とご飯を注文すれば定食の出来上がり。
この他は、親子丼、他人丼などの丼物やカレーライス、天麩羅うどんやきつねうどんなどの麺類と一応は揃っており、値段も安い。




筆者は、うどんとてんぷら、同行者はうどんとおでんを注文した。
どんなお客さんが多いかと問えば、仕事で来る方がほとんどのようでありました。
どうもごちそうさまでした。
いつまでも残ってほしい店である。