神戸駅前「しる一」が閉店

28日の地元紙の夕刊記事はかなりショックであった。
あの谷崎潤一郎も通ったと言われる名店「しる一」が28日をもって閉店したと言う。
先日、店の前をとおり、昼の定食の値段なら筆者も行けると確認をし、年明けにはそのつもりだった。




この写真は、数日前の今月の24日に撮影したものである。今となっては、最後の写真を撮らせてくれるべく、何かの力が作用したのかも知れない。
新聞記事によれば、食文化の変化と阪神淡路大震災の影響が影を落とす。
かつて、この店を何度か利用させてもらった身としては残念でならない。




20年近く前の1986年の春、仕事の手伝いをしてもらっていた神戸大学の学生さんらの慰労会を「しる一」で行った時の写真である。
彼らは、きっと一流のビジネスマンとして活躍していることだろう。


二代目の女将さんは、続けていく力はあるが閉店を決めたと言う。
ただただ寂しい。
神戸の震災復興はまだ途上にあることを思い知る。