古くからのお友達である東灘の濱田屋に予約していた酒を取りに伺った。
大黒正宗は宝暦元年(1751年)に創業の安福又四郎商店の酒。
阪神淡路大震災で木造蔵はすべて倒壊し、酒蔵存続の危機だった。
社長の安福節子さんは
「多くの蔵が造りをやめていく中、自分の喜びは何なのかと心に問いました。
歴史ある酒蔵を続けていくこと、それにより皆の喜ぶ姿が真っ先に思い浮かびました。
おいしいお酒を飲んで楽しい気持ちになってもらいたい。お酒を介して人とつながり、喜びを分かち合いたい。そう考えました。」
と振り返った。
そんな酒がいま飲めるのは嬉しいではないか。
今年のしぼりたては、お米の出来栄えがよく、今まで以上に香も味わいもすばらしいものに仕上がっているそうだ。
濱田屋さんでビリケンを発見しました。
今まで、なぜ気がつかなかったのだろうか。
自宅に持ち帰った大黒正宗。
正月まで持つだろうか、いや持つまい。
その手は打っている。